【書評】速習webpack
TL;DR
2年近く前に書かれた本だが本の内容の古さはそこまで感じず、webpackの全体像を理解する上で非常に参考になった + 写経もしやすい本だった。 ただし、内部で取り扱われているライブラリ(特にbabel)が古くそのままでは動かないソースコードもあったり一部コードが誤っていたりする部分があった部分で写経の時にもたつかされてしまったのは気になるポイントではある。 だがそれを差し引いてもwebpackを素早く身につけられるので、現状においてはwebpackを知りたい人にはおすすめ。
この本を手にとった理由
古くなった自分のフロントエンドの知識を一新するため、直近のフロントエンド界隈のトレンドを学んでいる。
その一環でパッケージングのデファクトとなっているwebpackを学びたく本書を手にとった。
KindleUnlimitedの対象だったというのも要因として大きい。
本の概要
この本は以下の構成で作られている。
- webpackの概要説明
- Hello webpack
- webpackの設定ファイルの説明
- 各種loaderの説明
- 各種pluginの説明
あくまでも速習、ということもあり細かいオプションなどの説明はしないものの、TypeScript + babel + Reactといったメジャーなライブラリやフレームワークとのバンドル方法が記載されている。
書評
良かった点
- 500円と安い + KindleUnlimitedの対象
- ソースコードがダウンロード可能な点
- 本の内容が間違っていても最終的にそっちで確認が可能なため
- この本を読み終える頃にはwebpackの全体像が見えてくるくらいにはちょうど良い粒度と範囲で要素技術が抑えられている
- 2年近く前の本ではあるが、基本的にはサンプルコードのまま進められるので写経がしやすかった
- webpackが枯れてきたのか著書では4.5.0、現在は4.41.5とメジャーバージョンの差はない
- よく使われるであろうローダーをざっくり紹介してくれているので後から詳細に掘って調査する間口になる
悪かった点
大分書き出しているがあら捜しであり個人的この本の全体的な評価は高い
- 極稀にサンプルコードが誤っている
- 極一部例示が悪く対象ローダーの利点が掴めないものがある
- 一部(特にbabel)ライブラリが古くなっていてそのままでは動かない
- 速習なので仕方ないが細かいライブラリのオプションなどは自分で掘って調べる必要があり、この本を読み終えた後で現場で使えるレベルまで昇華させるにはキャッチアップする力が相応に必要
おわりに
webpackを手早く理解するには良い本だった。 最近のトレンドのフロントエンド周りの技術は大体抑えられたので、実際にAPIで問い合わせをする簡単なアプリを作ってインプットした知識をアウトプットして知識として整理させていきたい。